#168
summarized by : Godel
Full-Velocity Radar Returns by Radar-Camera Fusion

どんな論文か?

ドップラーレーダーの特徴は,レーダー波反射点の受波方向の速度を測定できるが,接線方向の速度成分の計測ができないがため,物体の移動方向の推定が困難である.物体のカメラ画像によるオプティカルフローと融合することで、物体の移動方向と速度を推定する.さらに、レーダーとカメラの対応関係を推定するように訓練されたR2P NNを併用した結果,ベースラインに比して改善が見られた。
placeholder

新規性

・レーダーとカメラを融合し,レーダー波反射点の速度推定する,新しい研究課題を提案. ・レーダー波反射点の受波器方向の速さ,画像のオプティカルフロー,レーダー反射点と画像ピクセルの間の学習された関連性を利用し,レーダー波反射点の速度を推測する解法を提案. ・物体の速度推定,レーダー反射波の積算,3次元物体の位置姿勢推定において,SoTAを実証.

結果

・物体の速度推定誤差が,CenterFusionの0.826m/sから0.451m/sに減少した. ・レーダー反射波の積算ベクトルが,他の積算手法において物体のレーダー反射点が存在する範囲外に発散したことに比して,本手法では範囲内に収束した. ・物体の位置姿勢推定において,BoxNetによる推定値と比して,物体位置誤差が0.163m,姿勢角誤差が0.644°減少し,IoUが0.084改善した.

その他(なぜ通ったか?等)

ドップラーレーダーとカメラの融合という新しい分野を提起し,移動物体の位置姿勢推定問題に適用することで,SoTAを実証した.