#467
summarized by : 志田遥飛
SPAct: Self-Supervised Privacy Preservation for Action Recognition

どんな論文か?

本論文では入力された動画データに対してフレーム単位で,入力画像からプライバシー情報を除去し行動認識タスクに有用な情報のみ保持するSSL手法を提案.提案手法は既存手法が抱える「アノテーションコスト」「認識精度とプライバシー保護の良好でないトレードオフ」などの問題を解決.また,非人間クラスに対する保護性能を検証するための新しいデータセットP -HVU,Split P- HVUを提案した.

新規性

学習時にプライバシー情報に対するアノテーションを一切必要としない上に,高い汎化性能を持つプライバシー保護関数を提案している点.既存手法が持つ,行動認識精度とプライバシー情報の良好なトレードオフが取れない,アノテーションコストが高い上にプライバシー保護関数の汎化性が低いという問題を解決した.

結果

UCF101 - VISPR1,PA - HMDB,P - HVUを用いて行動認識精度とプライバシー保護性能のトレードオフが取れているかを確認した. 結果は既知のプライバシー情報の保護で教師あり手法と比較して高いパフォーマンスを達成した.また,提案手法のプライバシー保護関数は,未知のプライバシー情報に対して高い汎化性を持つ.

その他(なぜ通ったか?等)

【Githubへのリンク】 https://github.com/DAVEISHAN/SPAct 【添付した画像】 複数のデータセットを使った教師あり手法などとの性能比較(行動認識精度と,プライバシー保護性能の) 【注意点】 本手法は行動認識に対してのみ有効で,他のタスクには有効でない可能性があること.