#117
summarized by : Shuhei M. Yoshida
Instance-Dependent Label-Noise Learning With Manifold-Regularized Transition Matrix Estimation

どんな論文か?

誤った教師ラベルを含む教師ラベル付きデータから多クラス分類を学習する方法に関する論文。特に、誤り確率がデータ点に依存するInstance-Dependent Noise (IDN)の設定において、誤り確率を表す遷移確率行列を安定に推定しつつ、統計的一致性の保証された分類器の学習アルゴリズムを構築する。
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新規性

この方向性の先行研究では遷移確率行列の形に強い制約を仮定しており、この制約が適切でなければ大きな近似誤差の要因になるという問題があった。提案手法では、(特徴量空間において)近いデータ点同士は、遷移確率行列も似た値を持っていることを仮定し、そのことを正則化として表現することで、遷移確率行列の関数形を制限することによる近似誤差の増大を生じることなく、より安定した遷移確率行列の推定が可能である。

結果

F-MNIST, SVHN, CIFAR-10, CIFAR-100に人工的なIDNを掛けたデータセットと、元々ノイズを含んでいるClothing1M, Food-101Nにおいて、種々の先行研究と比較評価。いずれの場合も比較対象よりもノイズ耐性が向上した。

その他(なぜ通ったか?等)

アイデアがシンプルで、しかも効果がある。