#3
summarized by : Shintaro Yamamoto
The Affective Growth of Computer Vision

どんな論文か?

深層学習による性能の劇的な向上など,コンピュータビジョンの研究分野は大きな変化を遂げている.多くのコンピュータビジョンの研究のようにタスクを解くのではなく㎡コンピュータビジョン分野の研究活動そのものに注目した研究.コンピュータビジョンや関連分野の研究者を対象に,研究活動を進める上で印象的であった出来事を調査した.
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新規性

ニュースレターやメール,学会などで参加者を募りコンピュータビジョンや機械学習に関する印象的なストーリーをオンライン上で回答してもらった.回答に対する疑問点には追加で質問を行うことで,より詳しく掘り下げている.学生や大学教員,企業研究者など様々な層の56人の回答を集めた.

結果

深層学習がもたらした研究の変化や倫理的な問題,企業の参入など様々な観点からの回答が得られた.コンピュータビジョンの技術の実用化が進むことで注目度が上がったなどポジティブな回答だけでなく,深層学習を用いた研究の弊害などネガティブな側面についても多くの回答が集まっていた.

その他(なぜ通ったか?等)

コンピュータビジョンの技術そのものではなく研究活動に注目した論文であり,著者自らが認めているようにCVPRの論文にしては異色の存在である.しかし,研究コミュニティにとって重要な話題を取り上げており,その貢献度が評価されたのではないかと考えられる.