#990
summarized by : Teppei Kurita
Visually Imbalanced Stereo Matching

どんな論文か?

近年の検眼技術の進歩で、人間は両目の視力が異なっていたり片方だけが乱視だったりしても、ある程度シーンを立体的に捉えることが出来ることがわかっている。ならばカメラの三角測量でのDepth推定も同じような能力を持っているのか?という疑問について取り組んだ研究。
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新規性

系統的な実験の結果、ある程度の片眼デグレまでは対応できるが、ある基準を超えると一気に崩壊するということがわかった。そこで、まずはデグレした片眼を綺麗な方の片眼を参照して綺麗にしてからステレオにして、ステレオDepthNNを通すことで、その崩壊も避けて推定精度を改善できることを示した。

結果

ベースラインの手法と比較して、様々な片眼デグレを試した結果、定量的(PSNR/SSIM/D1)に性能が向上することを確認している。

その他(なぜ通ったか?等)

「こういうアプリケーションでこういう課題が出てきたので解決した」ではなくて、人間がこうなのだから、実際どこまで出来るの?という問題提起の仕方がスマートで、序盤のストーリーの組み立てが上手く引き込まれる。