#959
summarized by : Teppei Kurita
Perceptual Quality Assessment of Smartphone Photography

どんな論文か?

PSNR等の客観的画質ではなくて「主観的な」スマホ写真の画質の良さについての研究。
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新規性

66台のスマホで11125枚のデータを取得。全てEXIFタグのメタ情報を取得。600人以上の被験者に画像の主観的評価をしてもらっている。EXIFタグ等含み学習させて、主観評価値を予測するモデルも提案している。

結果

一般の人にとっては良い写真であるためには「シャープさ」と「ノイズのなさ」が明るさや色彩よりも重要。また、夜の撮影シーンは主観的にあまり良くない写真になる場合が多い。スマホ別の評価もしていてiPhone6Sが一番主観評価値が良かった。

その他(なぜ通ったか?等)

このような人間の主観評価については、不毛な議論に陥りがちなのでこういう論拠がひとつできるのは大きい。この類の研究を取っ散らからずにちゃんとやり抜いたのはすごいなと思った。データセットも提供している。論文中に「一切通信機器メーカーやサービスプロバイダと関係はない」と強く主張しているのが印象的。