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#608
summarized by : Hiroki Ohashi
どんな論文か?
オプティカルフロー推定モデルの学習プロセスの改良を提案。既存の学習データのサンプリング手法では、画像中から一定サイズのクロップをするため中心ほど多くサンプルされやすいが、動きの大きい領域は端に現れやすいことを明らかにした。これに対応するため、学習の際には可能な限り大きくクロップをすることで精度が向上することを示した。また正則化やaugmentationを段階的に弱めることによる精度向上も確認した。
新規性
オプティカルフローモデルの学習プロセスにおける、クロップ領域のバイアスと実際のオプティカルフローの大きさのバイアスとの間にミスマッチがあることを明らかにしたこと、その問題への対処方法を示したこと、さらに正則化やdata augmentationの新しい適用の仕方を提案したこと。
結果
ネットワークアーキテクチャを変えることなく、提案した学習プロセスの変更のみで、Sintelデータセット、KITTIデータセットにおいてSoTAを達成。
その他(なぜ通ったか?等)
多くの研究がネットワークアーキテクチャの改良に力を注ぐ中、学習プロセスに着目をし、現在慣習的に行われていることの中に潜むバイアスとそれがもたらす問題を明らかにしたこと、それへの対処方法を示しその効果を実験的に明らかにしたこと、などの貢献が認められたため。
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