#332
summarized by : Higaki Yoshinari
Deep Optics for Single-Shot High-Dynamic-Range Imaging

どんな論文か?

ID2493と目的も手法もほぼ同じ。回折光学素子(DOE)をカメラ絞り位置に置くことで、1回の撮像からHDR画像を生成する。HDRの従来の課題である、複数露出撮像方式ではハードウェアのコストが増大する、hand-craftedのPSFを用いる手法では画質が低い、といった点を解決する。
placeholder

新規性

DOEとHDR画像生成のためのCNNをEnd-to-Endで同時に最適化する。この結果、HDRに最適な3つのピークを有するPSF(点像強度分布)を生成するDOEを設計した。また、物理的な制約を課さない理想的なDOEを仮定した場合に、大幅に画質が向上することをシミュレーションで検証した。

結果

シミュレーション評価のPSNR値において、ID2493の手法が48.26dB、本手法が40.30dBと大きく後れを取っている。実写による定性評価でも、ID2493の手法の方が、露出が最適なリファレンス画像により近い結果となっている。

その他(なぜ通ったか?等)

ID2493よりも先に、DOEとCNNをEnd-to-Endで同時に最適化するという全く新しいアプローチを実証したことが、評価のポイントと考えられる。