#211
summarized by : Kazuma_Asano
Video Magnification in the Wild Using Fractional Anisotropy in Temporal Distribution

どんな論文か?

 神経科学で体内の水分子の異方性拡散を評価するFractional Anisotropy(FA)を応用して,動画でノイズによって生じる歪みを検出する研究.ノイズによる歪みの時間的分布はそうでない歪みより異方性拡散を明確に示すことから,FAを用いてノイズによる歪みのみを通す分数異方性フィルターを提案.これによりノイズによる歪みを従来手法より精度よく修正可能となった.
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新規性

 コントリビューションは以下の通りである. 1.他分野の評価手法を時間的なビデオ解析に応用 2.FAを用いてノイズによる歪みのみを通す分数異方性フィルターを提案. 3.モーション情報を洗練する階層的ピラミッド表現による新たなエッジ認識正則化の提案 4.提案手法によって定性・定量的に有効性を評価

結果

 Color Magnification とMotion MagnificationをガウシアンピラミットフィルタやYIQ色空間を利用して合成し,従来手法(acceleration, jerk)と提案手法を比較.またPSNRでも比較を行い,提案手法がSOTAを獲得.また提案手法では野外で撮影された動画(?)のノイズによる歪みも修正可能である.(間違えていたらすみません)

その他(なぜ通ったか?等)

 非常に難しいタスクに対して,Fractional Anisotropyという他分野では評価指標に使われる手法をアプローチに利用したのがとても面白い.他には無い視点からのアプローチ,非ディープながら従来手法よりSOTAだったことから採択されたと考えられる.