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#101
summarized by : Ryosuke Araki
どんな論文か?
スケッチベースの画像,動画検索,編集,再構成などで用いられる手描きスケッチ認識タスクは,スケッチが完成されていることが前提である.不完全なスケッチの認識はチャレンジングなタスクである.
本研究は,「スケッチの完成」と「完成されたスケッチの認識」を同時に解くことで,完成されていない不完全なスケッチを完成させるSketch-GANを提案する.2つのタスクを解くことで,Gen.の精度が向上する.
新規性
「不完全なスケッチを完成させる」というタスク自体が新しい問題設定である.
Skecth-GANは,cGANsをベースにしている.3段階のGen.を用いて不完全なスケッチを完成させ,完成されたスケッチはDis.とClassifierに入力される.Dis.はlocalとglobalの特徴を見てreal/fake判定,ClassifierはSketch-a-Netでスケッチを認識する.
結果
Sketchyデータセットを用いて学習および評価する.評価時,白色の矩形で画像の一部を欠落させる.
スケッチ完成タスクでは,他のSOTA生成モデルと比較して最高性能を達成した.Ablationで,3段階のGen.とClassifierが精度向上に貢献していることを確認した.データセットの物体カテゴリが多いほど精度向上する.
不完全スケッチ認識では,スケッチを完成させることで精度低下をある程度防ぐ.
その他(なぜ通ったか?等)
問題設定(不完全スケッチの完成)が新しく斬新.Applicationへの応用例も示しており,手描きスケッチに関する研究を促進しうる論文である.
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